GISと地図と印刷

仕様提案書、できた。

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地図とGISに係わってもう随分になる。

仕事を始めた頃、地図を表現して配布できるデバイスは紙しかなかった。と言うか地図=紙。なのでオフセット印刷は、今以上に重要なプロセスだった。
当時在籍していた会社では、ラスタデータをダイレクトに編集していた。ピクセルカウントすれば、面積測定も出来たし。100μ程度の粗い解像度だったが、地図は版が大きいので必然的にデータも大きくなる。当時の貧弱なハードウェアでは大変だった。
苦労して作っても、烏口やスクライブのようなキレイな線は出ない。そこで線モノは製図したものを使い、マスク版だけ出力することになった。当然出力した版と製図の版では合口が悪い。仕方なく製図版をマスク版に合わせてモザイクすることに。マスク版は網点出力なので、鋏を入れられない。刷版のとき、線が入るからだ。
そういえば網点もつくったっけ。特注の出力機は階調データに対応していない。スクリーニング機能はなく、1bitのデータしか喰わないのだ。線数と濃度を計算して、方眼紙でパターンづくり。モアレにも注意したな、方眼紙上でw

GISはベクトルで話が動いていたが、やはり貧弱で高価なハードウェアがネックだった。普及の兆しもない。まだSunViewとか、そんな頃。データ作成には膨大な金額がかかる上、世間の理解は皆無。GISの普及なんて夢物語だと思っていた。


PostScriptが出始めてた頃。いや、もうちょいした頃の話だ。


つづくかも