ウオノメ等高線

相変わらず等高線。
国土地理院発行の1万分の1地形図とDEMから発生した等高線を重ねてみた。当たり前だけどかなり違う。

  1. スキャニング(400dpi)
  2. 幾何補正
    • 地形図のメッシュ(平面直角座標系)の交点をCPにする
    • TIN/Affine

1万分の1地形図は「昭和59年編集」とある。その後修正を重ねているが、改変部以外の等高線は編集当時のままだと思う。昭和59年といえば1万地形図立ち上げ頃だ。その頃のつくり方は、おそらく次の通り。

  1. 自治体が航空測量により1:2500地形図をつくる
  2. その地形図を地理院徴発収集
  3. 縮小撮影をし、ネガフィルムをつくる
  4. UTMの図郭を展開する
  5. ネガフィルムを鋏で切り裂き、先の図郭に合わせてモザイク*1
  6. スクライブベースに型付け
  7. 編集しながらスクライブ製図

こんなところか。

モザイクが決め手となるが、これが大変むずかしい。まさに職人芸。このときに精度の大半が決まってしまう。編集元となる1:2500も当時と今では精度は違うし、まして等高線は人による違いが多く出る。等高線は航空写真に写っていないのだ。

何を持って真とするかは難しいが、やはり今回は航空レーザのDEMをベースに考える。
道路や建物の交差部や法面ぐらい編集したいけど、さすがに時間がないなあ。ここは「等値線」ってことでガマン。


*1:指先のテクニックで、TMからUTMへ投影変換!