駒場は食料難でした

FOSS4G 2008 TOKYOに行ってきました。
都合で途中参加の途中退場でしたが、若干の感想を。


岩崎亘典氏(農業環境技術研究所):迅速測図が利用できる歴史的農業環境閲覧システム

僕にとってはやられちゃった感が強い「歴史的農業環境閲覧システム」。岩崎氏個人のプロジェクトだったとは驚きでした。しかも個人的願望で実現、そしてやるなら全部!これにはしびれた。
当初はオマケのつもりだったGoogleEarthでの閲覧も、予想されるアクセス数増加に「楽しく」苦労して対応したり、動機や裏話も含めてとても楽しかった。公開する意義も「自分がやりたいから」。その行動原理に基づいた実行力に脱帽。しかし自前でスキャンしたわけではないですよね、921枚。地理院さん所有の画像かな。
岩崎氏はid:wata909氏なんですね。またまた驚きでした。


三浦広志氏(オープンストリートマップジャパン):自由な地図を作るオープンストリートマップの活動

理念も理屈もわかるしそりゃ楽しいだろうよと、少々斜に構えていたOSM。僕も一応プロなので。


…これは楽しいだろうなあ。参加したくなった。

行ったルートを地図上でトレースする楽しみは、多くの人が持っている思うけど(女性は少ない)、これはまさにそのもの。しかも世界向けてリリースされて共有される。理屈はどうあれ「楽しい」わけです。

すべてが世界規模。著作権問題など楽しいだけでなく、運営の苦労が偲ばれるお話もありました。今後さらに参加者が増えて「地図上の空白」が埋まり、多くの人が利用すると、新たな問題も出るでしょう。しかしそれも楽しく乗り切ってしまう力強さを感じました。


ライトニングトーク

僕の注目は「ポストマップ」の桑村氏と「DGRadar」の笹田氏。

ポストマップのコミュニティの厚さは尋常ではない。僕もひとつだけ投稿しているが、あっという間に画像からタイムテーブルが起こされて驚いた。あ、「ポスト川柳」も尋常ではないよw

DGRadarもなあ、ジオメディアサミットなら大受けだったろう。サイバーマップ・ジャパンらしい一品。演出は大切だよね。さらに日本人はレーダ好きと判明w



ジオメディアサミットのむんむんとした熱気とは違う、クールな熱気。アカデミックな心持ち。
参加者が少なめだったのは残念。会社を抜け出す口実になる、平日の方が人がくるのでは?と思ったり。
しかし皆さんのインディペンデント魂溢れる活動には、共感と刺激を受けました。多謝。


今週は「デジタルマップフェア」。こちらも行くつもり(こっちは仕事)。