デジタル・ネイティブ

先日開催されたデジタルマップフェア。
初日の講演。重大なお話があったらしい。そう「国土地形基盤」。残念ながら僕は未聴。

国土地理院の新しい基本図体系
国土交通省国土地理院測図部管理課長 村上広史氏

聴いた人の話をまとめると、こんな感じ。

  • 中縮尺と大縮尺は「すべての位置の基本」となる基盤地図情報に統合。
  • 「2万5千分の1地形図」の更新と紙地図の刊行は当面続ける。しかし頻度は低くなる。
  • 「20万分の1地勢図」や「50万分の1地方図」などの小縮尺は目的も役割も違うため、これには組み込まれない。
  • 「国土地形基盤」と「2万5千分の1地形図」を両立する体力はあるの?ほんとに続けるの?
  • 編集図である「1万分の1地形図」や「5万分の1地形図」の立場はどーなるの?続けるの?


院内や関係団体でもかなりの議論を呼んでいるらしい。


真位置で構成された地図。地図というより地物位置情報ってところ。
記号化され転移や総描された、ある程度の科学的根拠をもった「絵」としての地図の役割は終えたのだろうか。というよりは、カタチが変わったのだろうね。個人的には複雑な気持ちだが。しかし、ぐいぐいと動いてきたなあ。



ピンポイントでの位置情報を、デバイスで取得してデバイス上で処理できれば、用は足りる。
デジタル・ネイティブ、だね。