ASTER GDEM・3+GDAL等高線・3

というわけで、ASTER GDEMからつくった陰影段彩画像(id:vec2ras:20090726:1248594842)と、同じくASTER GDEMからのKML等高線(id:vec2ras:20090801:1249113346)をGoogle Earthに載せ、配信されるいくつかのレイヤも表示させると、ちょっとした地図が出来る。


配信されるレイヤは地域差があるが、有難いことに択捉島では河川が配信されている。提供はZ社さんの模様。


よく見ると、ややおかしなところがありますね。


河川が地形とずれているところが目に付く。鳥肌が立つ感じ。陰影段彩+等高線と河川はソースが違うため、これは仕方ない。とはいえ尾根越えしちゃっているところもある。衛星画像で見ると河川データが間違っているようだ。この手のズレは、ひとつでもあると全体の信頼性が無くなっちゃうので、旧来の地図屋さんは随分と気を使っていた。ここはまあ、日本の主権が及ばない地域。止むを得ないかな、Google Earthだし。


新しい基本図時代では、真位置での重ね合わせになり、日本国内ではこういった事は起こらないはず。他機関も基盤地図情報を位置の基準としてデータ作成すれば、重ねあわせ時のズレ問題は無くなる。でも真位置が必要でない地理情報は多くあるし、過去の資産の大半は真位置ではない。位置や精度に関する取り扱いのアナウンスは、より必要になるでしょうね。


話がズレた。


ASTER GDEMとGDALのおかげで、夢の全球レベル等高線をつくる目処が立った。作成目的は、もちろん僕がニヤニヤするため。不純な動機でASTER GDEMをダウンロードしています。地球科学の研究者の皆さま、ごめんなさい。

とりあえずヒマラヤの50m等高線をつくるかなー