いいのか

待望の基盤地図情報 (数値標高モデル) 10mメッシュが公開されて2ヶ月近く。
変換プログラムでも作って…と思っていたが、面倒で何もしていなかった。忙しかったし。


で、我らがカシミールが対応したとのことで、早速ダウンロードしてみた。何といってもカシミール。あっという間に絵が作れる。


場所は関東平野のある台地。標高20m〜30m程度の台地に谷地が複雑に侵食し、決して平坦ではないが、日本の地形的には平らなところだ。都市化も進んでいるので、人工地盤も多い。今までの50mメッシュでは、なかなか表現が難しかったところ。まあ千葉県の西部です。段彩は5m間隔、まずは適当に着色したのだが…



何やら不自然なところが。台地頂上の平坦地、人工改変部とか。これは今回の10mメッシュの生成手法に拠るものだろうか。なお、国土地理院によれば「1/25,000地形図の等高線データ等を基に作成したものです」とのこと。


DEMをつくる一般的な手法として、TINと呼ばれる不規則な三角形メッシュから生成する方法がある。等高線からTINを張ると、地形に応じて三角形の大きさや形状が変わり、複雑なところは小さいのが数多く、平坦なところは大きく少なく三角形が作られる。肌感覚的には、三角形が小さくて多い方が正確っぽい。


実際のDEM発生は様々なアルゴリズムがあり、それぞれに長所短所がある。「ブレイクライン」と呼ばれるデータも必須になるし、どれだけ自動化するかも鍵となる。あまりに手作業が多いと事業化できないからね。また1/25,000地形図の等高線からDEMを生成する問題点は、ちずらぼさんが簡潔的確なエントリを上げている。


どうでしょう、これ。一般向けの陰影段彩図など、絵的なものならいいけど。