地図ネタふたつ

国土地理院では、測量・地図に関する普及・啓発に顕著な功績のあった団体又は個人に対し、「測量の日における功労者」として感謝状を贈呈しています。

http://www.gsi.go.jp/kohokocho/kohokocho40106.html

目を引いたのは、太田弘さんと今尾恵介さん。長らく普及、啓発に頑張ってこられた。お二人の表彰は遅すぎたぐらいだ。
太田先生の明瞭な主張と教育の場での実践は、目を見張るものがある。先生に教わる生徒さん達は、地図マニアになってしまうかと思うほど。一度授業を覗いてみたい。

地図を楽しむという点で、今尾さんの功績はあまりに大きい。直接的にも間接的にも、多くの人が今尾さんの成果の上にのっている。とくに地名や行政界の変遷に関する著作は、よくもまあここまで調べるもんだと、呆れるほどの薀蓄ぶり。近々では雑誌『東京人8月号』で都電荒川線すべての踏切を調べ上げ、名称の考察をしている。原典をあたり、現地踏査をして必ず裏を取る。地図屋だなと思う。

    • -

首都高をゆく』というムック本で知ったのだが、日本地図センターが毎月発行している『地図中心』で、世界初の「地図マンガ」が連載されるという。作者は江川達也さん。ジャンクションマニアとしても知られる江川さんは、古地図マニアでもある。最近は江戸の地形と川に興味が移ってきているという。タモリ倶楽部でもお馴染。

でかしたぞ地図センター!と思う反面、江川さん大丈夫か!とも思う。まあどうあれ、これは楽しみ。